川まで水を汲みに行くのだったら家に井戸があれば便利だ。
さらに、水道ができて蛇口をひねれば水が出るならもっと便利だ。

針で着物を縫うならミシンで一気に縫えば便利だ。

木を取りに行って燃やしてご飯を作るなら、
ガスが出てきて火が起こせたら便利だ。

歩いて移動するなら
自転車の方が便利だし、自動車ならもっと便利だ。


近代化っていうのは、

少ない労力で大きい仕事量が出来ることにあるのかもしれない。


手紙を書いて配達してもらうなら、Ｅ－ｍａｉｌの方が安いし早い。
何せ地球の裏側まで一瞬だし。

人間の左脳で考えた近代化がいっぱいだ。


商売も
少ない労力で売り上げと利益を上げることを目指してきたのだろう。


少ない労力で大きい結果というのは、万事においていいのかもしれないが、

大きい結果量を処理するのは人間の脳だから
その脳が追い付いていけなくなってしまうように思う。

また、人間の頭で考えた効果は、副作用のような問題を生み
その問題をまた人間の理屈で考えて対処しても
また、新たな問題が発生するように思う。


近代病というのは深刻で、
餓死のようなことがなくても
心がやられる。。。


自殺も増える。。

離婚も増える。。

破綻も増える。。


便利とは、

少ない労力で大きい利益を得ることではなく

等価の交換のサイクルがスムースに行える環境のことを言うのではないだろうか？

と思えてしょうがない。