2009年12月21日
恐怖と不安
これは、重要なメッセージであり、なおかつ、
気をつけなければいけない危険なものかもしれない。
良く効く薬ほど毒にもなりえる。
ということなのだろうか?
僕が、ヒーリングについて、施療について、
足掛け20年取り組んで、
その場を離れた理由、その現場を離れたのは、、
いや、はなれようとしてはなれたわけではなく、
何かに押し流されるようにこちらの石の世界に来たのは、
自分の中にあった大きい疑問のためではないかと思う。
大自然の中にみんなで行って
おいしい空気を吸ってゆったりすごしつつ、
ヒーリングワークをすると、
ほんとにみんなの表情はよくなり、
語る言葉も思いやりと愛情に満ちている。
同じことはセッションルームにおいてもいえる。
ヒーリングセッションをしている間は、素晴らしい心になっている。
しかし、ひとたび、実社会に戻ると
元の自分に帰ってしまう。
僕の中では、
日常の中に、思いやりや愛情が満ちていくことこそが一番大事ではないか?
という思いが強まっていった。
みんながハッピーになるのが一番いいよね、
誰もが同意することだ。
しかし、、
それは、人類の歴史の中でずっとずっと、
繰り返し目指してきたもので、、
そのために正義をかざして、血を流し続けてきた難しいテーマだ。
石の取引では、瞬時に大金が動く。。
石でもボトムラインぎりぎりのものがあるかどうかなんて、
宝石商が行ってくる我々の天然石の世界でも、
1000万がひとつの単位となっている。
これが大きいお金かどうかは、判断する人によって異論はあるにしても、
僕の常識では、大きい金額だと思う。
ただ、
そうなると、、
急に、穏やかな人が眼の色変わったりする。
きっと、そういった部分が嫌で、
ヒーラーたちがミネラルショーに来ないんだろう。。。
もちろん、商品供給の役目もになっている
ヒーラーさんは勇気を持って(笑)来てくれるんだけど。
お金のやり取りでもめる根源は、
互いに、なにか、
「うまいことしよう」
「相手を利用しよう」
という考えが起こったときである。
わかりやすく言えば、破格に安く仕入れられたら儲かるという欲と
安いと思わせて売りつけてしまえば金になると思う業者は、
協力に瞬時で繋がるが、やがて崩壊する。
お金は、お金であって、
なくなったらどうしようと恐怖するものでもないし、
たくさんあって浮き足立ってしまうものでもないんじゃないかと思う。
恐怖した場合も、浮かれてしまった場合も、
お金を失うことになる。
そして、また、恐怖する。。
となると、、経済の中での病気、
つまり、エネルギーが回らなくて、お金に苦しむ。
また、恐怖するから大変だ。
どうしたら、かかわるみんながハッピーになるだろう?
どうしたら、みんなが得をするだろう?
問屋も、販売店も、買ってくれるユーザーさんも、そして、僕らみたいな供給元も
あるいは、現地の工場や、鉱山の人も、、、
こいつはたいへんだ。
今いるあなたと私が得をする話を考えるのと訳が違う。
でも、ちょっと、考えてみれば、
あなたと私がいま石をにらんで商談をしてるが、
ここに石が来るまでにいろんな人の力を借りていて、
売ったあともいろんなことがあり、ユーザーさんの手元に行く。
そこからが、石が活躍する場だ。
ほんとうは。
業者同士で品物が動くことがゴールでは決してない。
そういったことまでも思いをめぐらし、
みんなが得をするにはどうしたらいいのだろう?
どうしたら、より良く役立ってくれるだろう?
と、必死の努力をすることは、
徳を積むことになる。
その、徳こそが、人の人生を輝かせるものではないだろうか?
石のビジネスの世界の話をしたが、
これは、全ての世界に当てはまる原理ではなかろうか?