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大海のヨット
2007年06月01日


「僕たちは大海を航海する
ヨットのようなものかもしれない。」



スポーツの試合などで、
流れがきた、などということがあります。

そんなが流れが来ると、あれよあれよと
とにかくうまくいって勝ってしまう。

逆に、流れがあっちにいってしまった。
となると、やることなすこと裏目に出てとにかくうまくいかない。

仕事でも、なんか悪い流れになると次々に悪いことがつながる。。
でも、流れに乗ると、偶然の良い出会いなどがあったり、
とにかくうまく進む。
事務所の雰囲気も良くなる。

そういったことをシンクロニシティなどと言う場合もある。



実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほど、こうべをたれる、いなほかな)


大業を成し遂げた人は、
その実りが多いほどに頭が下がるのは、
それが自分の力というより他力によるものだとわかるからだろう。


ありがたい。ありがたいと感謝が湧き上がる。


さて、

そういったこの世の不思議な風のようなもの
その風を受けて
僕たちはヨットのように人生を航海しているのだと思う。


僕たちの仕事は、ヨットに帆を張ること、
それを支える軸や船を整備すること。

それが人としての正しい努力であろう。

その風が来たときに、風を受けてヨットが走るように日々準備する。
あるいは、その帆が破けたり傷んだりしたら補修する。


帆も張っていないのに、ヨットが進まないと不満を言ってもしょうがないだろう。

帆を張って風を受けてヨットが走り出したら、
人は人生の修行の中で、
徐々に羅針盤を手に入れる。

どこに向かってヨットを走らせるのかを明確にしていくわけだ。
それにしたがって帆や舵の調整をしていく。

おもしろいことは、ヨットは基本的に直線ではなく、
斜めに進行する特徴がある。
ジグザグジグザグ進むわけだ。
そして、、さらにおもしろいことは、
ヨットは追い風だけでなく、向かい風でも、斜めにセールで風を切って推進させることで斜め前に進むことができる。

飛行機の羽根の原理、空気抵抗の原理を考えるとわかりやすい。


実はヨットにおいて大事なのは風上に向かって進む推進方法なのだそうだ。
風下に押されて進むのは容易だが、問題は、それだと、風の方向にしか進むことができないのだそうだ。

風上に45度でジグザグに進みながら目的地に進むのだそうだ。

風を感じる能力、目的地を知りそれを常に目指すこと(例えジグザグと横にずれながらも)、そして、帆を張り適切にセールを動かし舵取りしていくこと、これが人生において大切なことになるのだろう。

モーター付けて進もうとしても、、海にはガソリンスタンドがないので、、何かと不便のようである。
自然から、そして、宇宙から、だれかれ区別なく吹く風の恩恵を最大に得ること、これが幸せの秘訣ということになろうか。


ヨットについての知識が乏しい僕だけど、
似たようなものが人生にもあるな、と、ぼんやり考えてみました。