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ハンコ屋さん
2008年03月26日

高校時代、よくいった
K屋さんという、おでんとカキ氷と駄菓子のお店があった。

そこは我高校の生徒のアオシスの場であった。

みかん味のカキ氷、これが、看板メニューほかにはない!
底にはミカンのシロップ漬けがはいっていた。

こういった駄菓子屋さんというのは、儲かるものでもないし、
経営者が高齢と言うこともあるし、だんだんなくなっていく。
K屋さんは、もう、なくなっている。

そこの隣にはんこ屋さんがある。

若いときは、隣のカキ氷には用があったが
はんこ屋さんには用はなかった。

そこにハンコを作りにいってきた。

どこに言っても、へんに話し込んでしまう僕である。
良いところであり、、いちいち、時間がかかるので、悪いところかもしれない。
もしかしたら、どっちでもないのかもしれない。


色々な話をする中で、

まぁ、仕事がら、運勢のよくなるハンコというリクエストの場合どうしたらよいのか?
などをアドバイスをしたり、、まぁ、
猫の話や、店に置いてある水晶やアメジストの話し、、いろいろ。

そして、話していたら、

ハンコ屋さんというのは、人生の分岐点や節目に人が訪れる場所なんだそうだ。

社会人になりハンコを作る、会社を起業してハンコを作る、そういったものばかりではなく、親を亡くして実印を作りに来たり、離婚して苗字が変るからハンコをつくりにきたり、
嬉しいきっかけばかりではないということだ。

ただ、どんな方が来ても、その節目にその店に来たときに
み~~んな、幸せになって欲しい、そう、おもってハンコをつくり渡しているんだそうだ。

なんだか、とてもいい話を聞けた。

高校時代は、気にも留めなかったカキ氷屋さんのとなりのハンコ屋さん
人生のいろんな節目やドラマをたくさん垣間見ている、
そんな大切な場所だったんだなぁ。


「字数ちょっとおおいけど、同じ値段でいいよ」

はい、どうも、ありがとうございます。

ということで、店を出て、

母校を見ながら帰宅したのであった。


地元っていいなぁ。